愛犬たちといつも一緒
八ヶ岳に移住して初めて飼った犬がペチ。シェルティの雄でした。一緒に居たのは一年に満たなかったのですが、以降犬のいない生活はありません。知り合いが助けたプードル、獣医さんに託されたプードル、少し長く預かったシェルティ、里親になって生活を共にしたシェルティやチワワなど、いつも犬の居る生活です。別れる時はとても寂しいけれど、いつも一緒に居るのはシェルティとプードル。我が家はこの犬種、特にシェルティとはとても相性が良いようです。
ペ チ(シェットランドシープドック 1987.5.8〜1989.1.8)
1988年2月静岡県の三ヶ日町での仕事があった。浜名湖の奧の猪ノ鼻湖の湖岸にある一日一組だけの料亭としてオープンする「葵」のパンフレットの撮影だ。そこに生後8ヶ月のペチはいた。撮影終了後、打ち合わせも終わりご主人から「飲食店として専念したいので犬を飼うことが出来なくなった。」との話を聞かされ、八ヶ岳のような環境の良い所なら是非譲りたいとのことで、その一ヶ月後の3月28日ペチは養子として八ヶ岳の我が家に来た。

海から山へ、暖かい静岡から大雪が降ったばかりの八ヶ岳へ。犬はげんきんなもの。すぐ環境に慣れて、初めて見る雪の中ではしゃいでいる。まだ当時は別荘地全体に別荘も少なく、来荘者や犬もほとんど居ない時代だったので、すべてのエリアはペチの為にある様なもの。誰のおとがめもなく、そして何の束縛もなく自由に走り回れた。

あるカメラマンはペチの犬種は「コリーランド」と言った程、スタンダードのシェットランドより倍ぐらい(18キロ)大きく、ちょうどコリーとシェットランドの中間ぐらいだった。

雄で毛並みが長くふんわりしているため、「一度でいいから抱きしめてみたい。」という高齢のご婦人や、ある人は「ペチは貴公子みたいだね。」とか「王子さま」とか最大の誉め言葉でその容姿を形容して言った。散歩に行けばどこでも「綺麗、可愛い」と人気者だった。車に乗っていても皆振り返る。しかし、実はペチのあだ名は子どもの時から「ウマノスケ!」と呼ばれていたことは誰も知らない。

そんなペチだが病魔が確実に身体を蝕んでいたのだ。犬なのに肉をあまり欲しがらない。パンは好物だったが気が向いて食べるのは砂肝、ラム、神戸牛(本当の話)。他の牛肉や鶏肉、豚肉はそっぽを向いてぜんぜん受け付けなかった。きっと病気が原因で身体が受け付けなかったのだろう。後から聞いた話だが、小さいときから味の濃いものや塩分の多いスナック菓子をかなり食べていたらしい。

春のある日、調子が悪そうだったので一番近くの獣医に連れて行ったところ、検査もせずいきなり点滴。「これは風邪ですよ。」との話。直ぐに元気になったが、犬に風邪はないと聞いていたので不安が残った。後日地元の人曰く「あそこは薮(医者)を越えた土手(医者)だ。先が何も見えない。」という悪評判の獣医だった。

その後しばらくは元気一杯で楽しい毎日を送っていたのだが、大晦日の日に大変な事態になってしまった。ひどい嘔吐と下痢である。元旦早々いろいろと手配し、こんどは信頼のおける獣医に診てもらったところ緊急入院。慢性の腎不全であった。それも末期だという。もってもあと2、3日。もっと早くから検査していれば打つ手はあったという。もう後の祭り、どうにも為らない。

次の日退院。ちょうど我が家の餅つき会で18人が集まっていたがみんな心配している。ちょうど来ていた大阪の漢方薬の先生は「起死回生の妙薬の作り方だが、玄米を炒ったものを炊き、そのうわずみ液を飲ませたらどうか。」

藁にもすがる思いで玄米を買いに行き必死に作り飲ませる。ペチの実家からもご夫婦で静岡から急遽駆けつけてくれた。医者の言うとおり老廃物が脳の組織に蓄積しはじめたのであろうか、もとの飼い主さえも判断できなくなってきたペチ。医者は安楽死という方法もあると言うが、そんな命を無視した馬鹿なことはできない!自分の腕の中で最期を看取ってやりたい。

ちょうど昭和から平成に変わる1989年1月8日の午前3時57分、苦しみながら息をひきとった。重苦しいどんよりとした静寂に包まれる。
「もう苦しくないよ」とでも言っているような安らかな顔。
だんだん冷たくなっていくペチを見ながら大粒の涙が溢れ出た。
妻も私もペチの顔をいつまでもいつまでも撫でていた。

きれいな顔立ち。ついでに耳も立っている。
初めて雪を見て大はしゃぎ。生まれは暖かい静岡。
近くの立場川キャンプ場の河川敷にて。
蓼科の貸農園(トウモロコシやジャガイモ)にて。
車が大好きで走行中も立ち上がって外を見ている。
ペチの別荘は手作りの大きなログハウス。
走り回るのが大好き。素早い動きはさすが牧羊犬。
尖石遺跡でみんなと一緒に桜見物。
友人にプレゼントされたブランコが大好き。
時々隣の丸山別荘地〜登山道入り口まで散歩。
車も人もめったに通らない阿弥陀が見えるメイン道路。
最後の写真が家や景色を見る後ろ姿ばかりだった。
福爺 ふくちゃん物語(1998年1月15日にお別れ)
1995年5月8日夜10時頃富士見高原別荘地付近の鉢巻道路で、雨の中彷徨っている小さな犬を帰荘途中に柳井さんが見つけ我家に連れてきました。

富士見町や諏訪保健所等に依頼し飼い主を探しましたが一ヶ月たっても現れません。迷い犬なんかではない、捨てられたんだ。

当初は何の手入れもされておらず犬種も判らないほど汚れていましたが、仲田犬猫愛護病院にて見ていただき、トイプードル(雄)と判明。トリマー&シャンプーを行い、青いリボンも付けました。

見違えるほど白くきれいになった犬に「福」と名をつけその日から当家で一緒に生活をはじめることになりました。

その後,
健康診断の結果、白内障による全盲および心臓肥大、老犬性の肺疾患ということ。
推定年齢は15歳〜20歳位。かなりの老犬です。

触れば歯をむき出し威嚇する、抱けば手や指を噛む…。警戒心が異常に強く、いつも何かに脅えているようにもみえました。

とりわけ音には敏感で、一番大好きな食事の時間でも食器が少しでもぶつかろうものなら1メートル位すっ飛び、後はおどおどするばかりで食事になりません。
私たちもそれには驚き、過去に何が有ったか分かりませんが、以前の飼われ方が十分想像できた出来事でした。

なかなかきつい性格にされてしまった「福」も、躾の日課をこなし次第に日々の生活に馴染みはじめました。警戒心も薄れ表情も豊かになり、私たちにも甘えをみせるようになってきました。

多くの人にかわいがられながらの毎日…。冬の寒さは一日中ストーブの前で。春はのんびりひなたぼっこ。夏の暑さも高原の涼しさの中で…。栄養豊かな食事、散歩はもちろん「福」ペースで。

腕の中で抱かれたまますぐ寝てしまうその寝顔は安心の顔そのものでした。
それでも時折人間のずるさを見抜き、なかなか構わないで居ると注意が向くまで大声で叫び続け、気がつかなくてゴメンねと、こちらが反省する始末。

過保護でしたが、これは私たちが出来る「福」の過去の殻を破るための精一杯の愛情でした。
「福」にとってみれば多少の不満が有ったにせよ毎日が痛快だったでしょう。
私たちにとっても、人間の生活サイクルやルールを乱される時には、腹立たしい事も有りましたが、長くも短い楽しい2年8ヶ月でした。

目の見えないハンディを負っても、生きることを決して諦めず、この2〜3ヶ月は立って歩くことも困難だったけど、最期まで小さな体で表現をして一生懸命何かを訴えていた「福」。
私たちの人生の中にふと現れて様々なことを教えてくれた「福」。

どうもありがとう。そして、さようなら!

1998年1月15日午後5時15分永眠…大雪の中、遠い世界に旅立ちました。
翌日、仲田犬猫愛護病院に安置され信州ペット霊園にて火葬。22日に小さなお骨となって我が家に帰ってきました。今は、裏庭にペチと一緒に眠っています。

(福のなくなった日は奇しくも拾い主である柳井さんの誕生日でした。)

お風呂に入り白くなりトリーマーされてすっきり。
後足がすこし脱臼気味のようです。
やっと優しい顔になってきました。
拾い主の奥さんとわんちゃんと一緒に。
茶目(シェルティ)はいつも福爺の側にいて守っていた。
ひなたぼっこはほぼ日課。毎日欠かせません。
妻の腕の中ですっかり満足した様子このまま寝ることも。
お別れはみんなからの沢山の花と愛情に囲まれました。
茶 目(シェットランドシープドック 1988.9〜1998.6.5)
ペチを失い失望の日々が続いた。仔犬を探し仕事のついでに静岡にも出かけた。そんな1989年1月のある日、茅野のペットショップ坂本で雌のシェルティが居るとの情報が入った。早速お見合い。仔犬だが生後4ヶ月なのでだいぶ大きい。事務所でリードを解かれると、すごい勢いで駆け回りその内ストーブでしっぽの毛を焦がしてしまった。よっぽど嬉しかったのだろう。そんな様子を見て私たちは苦笑しながらも、かわいくて目茶目茶なこの子に「茶目」と名付けた。

川の流れや雪が大好きな茶目は相変わらず走り回る日々が続く。ある日キャンプ場の奥にある小さな渓流に連れて行って遊んでいた。いつもは少し広いところで流れに入って遊んでいるのだが今日はどういうわけかどんどんと上流に向かって駆け上っていく。八艘飛びならぬ八岩飛びで流れに沿って速い速い!その内見失ってしまった。左右は鵜上流まで藪と木々に覆われているところ。水の流れる音に吠えながら遊ぶその声も聞こえなくなった。仕方が無く家に帰り長靴に履き替え再捜索。妻も加わりしばらく探していたが、いつも遊んでいた場所のすぐそばの岩の上にちょこんと座って申し訳なさそうな顔をしているずぶ濡れの茶目を見つけた。遊びすぎた茶目はその日はぐっすりと眠っていた。

ここの別荘地も次第に家が多くなりペットブームもあって様々な犬種の犬たちが訪れるようになった。茶目はちょっとした有名犬。ときおり多頭で散歩をする機会があるが多くの犬は茶目がボスだと思っているようだ。面倒見が良いのも茶目の犬望を厚くしている。小さな犬がおやつを噛めないでいると、自分で小さく噛んであげて与えたり、知らないところなのでおしっこが出来ない犬を見ると自分がおしっこの臭いを先に付けそこまでその犬を鼻で押しながら連れて行きおしっこをさせてあげたり、うるさい犬には一喝で静めるなどなど、とても賢く面倒見の良い犬だった。こんな名犬は後にも先にも見たことがない。

そんな茶目は思いっきり遊ぶのが大好きなので怪我も多い。サッカーボールも大好きだったが、くわ
えられる小さなボールも好きなので近くの子ども達が道路でテニスをしていると、一緒になってボールを追いかけている。行ったり来たり1時間以上もやっているので肉球の方が悲鳴を上げる。あるときは川遊びで狼爪がはがれ血だらけに。獣医で治療を受けたが、ペンチでカットされ痛さに少したじろんだが、その後コテで焼くときにはじっと我慢していた。気丈な茶目である。

簡単な山登りにも良く行った。高見石(2300m)では整備された登山道を例のごとくすいすいと登っていく。阿弥陀岳南陵コース入り口までのハイキングでもリードを引っ張ってくれるのでとても登りやすかった。小さい体だがとても力がある。

8歳を過ぎた頃、元気なのだが側溝を飛び越えるときにたまに足がもつれるようになってきた。気にはしていたが多分そのころから少しずつ病に冒されていたのだろう。獣医に診て貰う。骨髄が悪いらしく血が作られにくくなっているようだ。漢方や新薬などいろいろと試したが一向に良くならず貧血状態が続いていた。そんなとき、知り合いに東京の病院を勧められ茶目を診て貰うように手配していただいた。まだ可能性があるので2週間ほどの入院になった。

退院の日まだ仔犬の桃をつれて赤坂まで迎えに行った。元気な茶目がそこに居た。表情が豊かな茶目なので嬉しさを表現しているのがよくわかった。院内での茶目は数十頭いる仲間内でもリーダーだったようだ。いつもの性格で皆をまとめ上げたようである。その後数ヶ月は薬と治療用フードで悪化をしのいでいた。貧血で元気がどんどん無くなっていく茶目。それでも桃にはいろいろなことを伝え教えていた。

1998年6月5日ほとんど食べずに1週間がたった。次々と人が訪れ見舞いに来てくれた。茶目は瞬きもせず横になったまま皆を見ていた。皆は涙をこらえきれずにいた。人間も驚くほど賢く勇敢だった茶目、めいっぱい人生を楽しんだ茶目。雨と共に大きな雷が鳴った。午後5時。私たちに悔いは無かった。
1月24日来たばかりで雪の多さに驚いている様子だ。
雪にも慣れ走り回っては雪で体温を下げている。
プレゼントされたぬいぐるみが大のお気に入り。
フリスビーが得意。本格的アジリティもいけるかも。
子ども達と作った雪だるまの中で大騒ぎしました。 電気製品会社のテレフォンカードにもなりました。 次に何をしようかなといつもエネルギッシュ! 大好きな川遊び。飽きるまで水と遊んでいる。
ジャンプ力も相当なもの。雪玉を投げると空中でキャッチ。 大好きなシェルティのレディちゃんともよく遊ぶ。 聴いている仕草は桃に何かを教えているのかな。 山登りの途中で休憩のスナップ。周りが気になるようだ。
レモンの想い出(シェットランドシープドック1999.5.27〜2011.6.27)
1999年の6月、かなり赤みの薄いセーブルのシェルティー(雌)が家にきた。
静岡の親戚が桃を見て、どうしてもシェットランドシープドックが欲しいということで我が家で探してきた子犬だ。躾のためにしばらく預かることになる。

おいかけっこ
桃は、最初は喜んで、いい遊び相手だとレモンを追いかけ回していた。
10日ぐらい経ったある日、レモンは桃の首周りをねらって飛びかかる仕草をはじめた。レモンは追いかけ、桃は逃げ回る。家の中でも外でも…。
桃は逃げるのも楽しいとみたのか、フェイントをかけながら縦横無尽に走り回っている。レモンは追いつかないとみると、ワンワン吠えながら桃を追いかける。
追いつかないのがわかると、草を噛みだし、根こそぎ抜いてしまう。
それでもまだイライラしているのか、今度は踏み石をガリガリ噛んでいる。

ボール投げ
秋にまたレモンがやって来た。だいぶ大きくなり、ほとんど桃とかわらない。
どちらが速いか、ボール投げで試してみる。桃もレモンもボールが大好きだ。動く物には敏感に反応する。
「いくぞ〜、いくぞ〜」と言いながらボールを投げる。やはり、桃が速い。ワンバウンドの放物線の頂点でキャッチ!レモンは取れなかった悔しさなのか、ボールをくわえた桃を追いかけ回している。桃は、くわえたボールを走りながら放す。レモンはそのボールを慌ててくわえ、一目散に持ってくる。
「いくぞ〜、いくぞ〜」
こんどはレモンがワンワン吠えながらボールを追いかける。
桃はスピードを緩めながら追いつかないふりをしている、レモンが得意げにボールを持ってきた。くわえながら吠えた。ボールが落ちる。桃が横取り、レモンが追いかける。何時になったら、終わるのやら…。

ふとりぎみ
2000年4月レモンと再会。毛艶は非常によいのだが、かなり太ってしまった。
広場で桃と遊んだ。太り気味と運動不足で体力がかなり落ちたようだ。桃もそんなレモンを見てキョトンとしている。「今度会うまで前のレモンにもどってね!」と言いたかったのだろうか…。

ダイエット
4月27日からレモンを暫く預かることになった。静岡で思いっきり走ることもないというので、この機会に本格的なダイエットをすることにしようと決めた。朝の散歩は主にキャンプ場で30分くらい自由にさせる。桃と追いかけっこをしながら、時々鳥も追いかけている。家に帰ってくるとしばらく休んでから、昼頃例のボール投げで遊ぶ。そして夕方の散歩の前に裏庭で追いかけっこがはじまる。夜にはまたボール投げで遊ぶ。

習慣とはおそろしいもので、3日目には時間になると仕事をしている机の下にはいりこんでこちらの様子を伺いながらヒーとかクゥーンとか言って要求してくる。桃も後から付いてきて椅子の横から鼻を入れ私の足を突っきはじめる。よほどボール投げが好きなのだろう。5日目、レモンの様子が少しおかしい。走るスピードが遅くボールに追いつけないのである。気力はあるのだが直ぐ休んでしまう。どうやら筋肉痛のようだ。10日目に体重を量ると500グラム減っていた。60キロの体重の人間で言えば3キロ減ったことになる。見た感じは腰回りが締まってきたように思う。食べさせなければ簡単に減量は出来るのだが、この運動量からいえばそれはとても出来ない。持久力が付いてきたのでもうすこしこのやり方で励んでみよう。(運動だけでは簡単には減らないものだと実感---自分のことだろ!。)

ダイエット成功しました。
6月5日体重測定の結果、9.5kg。一ヶ月で1キロ減量。この頃脚力がついたのか体重が減ったせいか桃と同じスピードで走り回っている。ジャンプ力もついて、今までは乗ろうとするとお腹を打ってずるずると落ちたのが、今では庭のテーブルにヒョイと飛び乗る。何事も日々是努力。6月7日あまりに良い天気だったのでお祝いにシャンプーしてあげました。そろそろ夏毛になるようです。

筋トレに励む毎日
このごろご主人(ここでの)の調子が悪いのか雨の日が多いせいかあまり散歩の時間がない。しかし、ボール投げはかかさず毎日遊んでくれる。おかげで反射神経が発達し、へんてこなフェイントも難なくかわせるようになった。反応時間はみんな(0.24秒)の平均以上らしいとご主人が話していた。このままいくとフリスビー犬になれるとも言っていた。でも、わたしはおもいっきり走れれば満足。静岡に帰ってもおもいっきりはしりたいな〜。

負けず嫌いでやんちゃ。でも賢いシェルティレモン。
桃が母親代わり?いつもピッタリくっついている。
桃は時には寝ながらレモンの攻撃を受ける。
レモンと桃のしつこさにたまらないゴールデン。
フリスビーも得意。走りも桃に負けない。
変なポーズでもカメラ目線 桃といるときはおとなしい。 桃がボールを与えてあげる。 ダイエット後キリッとした。
真 央(シェットランドシープドック2010.1.2〜2014.8.22)
バイブラックのシェルティが4月家に来た。まだ3ヶ月の仔犬。いろいろ躾けてから静岡に行く。遊び盛りなので、桃とクックと追いかけっこがはじまる。皆が疲れるとひとりボール遊びが始まる。ボールをくわえ少し投げる。そしてボールを追いかける。こんな単純なことを飽きるまでやっている。一人遊びが出来る子は頭が良いと言うが、事実賢明な犬である。

桃とクックが起きてきた。外に出てちょっと遊んであげる。追いかけっこがはじまり真央は桃の尻尾に食い下がった。桃は防戦するも真央のフットワークの良さにタジタジ。クックは事態が読めないので静観している。

小さな子ども達にも人気があり良く散歩にも連れて行って貰った。こうして犬社会と人間社会をたっぷり学んでいた。

生後7ヶ月になった真央は自信に満ちた大人の表情をしていた。そして2010年8月6日。いよいよ真央とお別れである。寂しいけど仕方が無い。「楽しかったよ4ヶ月間ありがとうね。静岡でセラピードッグとして頑張ってくれる事を期待しているよ。また逢いに行くから待っていてね。」と言葉を掛けた。どんな時にも別れは辛い。(涙)

2014年8月22日夜電話が鳴った。信じられなかった。もういちど逢いたかったのに若すぎる!何故だ。本当のお別れになってしまった。
遊び盛りなのでいろいろなものに興味がある。
春の日差しをたっぷりと浴びて気持ちよさそうだ。
クックは目が見えないけど真央と一緒に遊ぶ。
躾けも入りだいぶ大人の顔になってきた。
桃と真央と真央と同じブリーダーから来た親戚犬と一緒に。
ブリーダーのところですくすく育っている真央。1月22日から3月12日までのスナップ。かわいいね!
詩 音(シェットランドシープドック 2012.10.15お別れ)
2011年12月13日富士宮の有名な犬舎でのブリーディングの終わったシェルティの里親になった。少し小型のセーブルだ。犬舎の名前の一部を取り「詩音」と名付けた。来たばかりは家中をうろうろしているばかり。桃やクックにもあまり関心を寄せなかった。きっと新しい家の様子を見ていたのだろう。

ブリーダーの犬はこんなものなんだろうか。左耳が少し変形しているしアンダーショットでやや虫歯ぎみ、皮膚の下にしこりも数カ所ある。来たときには足に怪我をしていた。最初は声が出ないのかと思ったら、暫くしてか細い声で鳴くことが多くなった。声帯でも切られたのかわからないが小さな声だ。

しばらくすると桃やクックとも仲良くなり一緒に散歩に行く日々が続いた。詩音は全くのノーリードでも人間にぴったりと左側に付いて歩いてくれる。ちゃんと躾ができていた。

数ヶ月たった春の日。すこし詩音の様子が少しおかしいことに気がついた。人間で言えば歩き疲れてしゃがみ込む様子が、詩音に頻繁に見られるようになる。そんなに距離は歩いてはいないが立ち止まってしまう。夏が過ぎ秋になってもこんな事が続き次第に体調を壊していった。

獣医には頻繁に通い、様々な検査をした。与えられた薬も数日しか効かず抗生薬も効き目が薄れるようになってしました。ブリーダーは4歳ぐらいだと言っていたが、獣医が診るには歯の様子等から判断しても8歳かそれ以上老犬ではないかと。私たちの気持ちは何歳でもよかった。はやく直って欲しいただそれだけだった。

2012年10月の初め頃からほとんど歩けなくなり、首もしっかりと据わらないようになった。そして10月15日、何も苦しまず永い眠りについた。
詩音がいた10ヶ月。風のように来て風のように去った詩音。私は今までの別れでの中で詩音との別れが一番悲しかった。
来たばかりの12月小春日和だが小雪が舞う。
初めてみる遠くの山や家の近くまで来る小鳥たちに関心がありそうだ。
長い間箱入り娘だったので外のことがよくわからないようだったがすぐになれた。
動くものには落葉でも反応する。だんだん本能が芽生えてきたぞ。
我が家に来て4ヶ月が経ち表情も優しく豊かになってきたようだ。
少しまぶしいでも少し暖かい冬の日差しの中で。
ホールの通路部分で熟睡中。いつもこんな格好。
詩音ちゃんちょっとどいてくれない?少し反応があるけど
横を通ってと言うような顔で振り向くだけ。
(シェットランドシープドック雌)1998.1.8〜2014.1.15
ある日の桃のお話し

1999年のある日、からまつの落葉がほとんど終わった八ヶ岳原村の別荘地。秋晴れの良い天気だったので、外でのんびりひるねをしていました。となりには訓練で特訓中の親戚のレモンちゃんも一緒に気持ちよさそうにねていました。

と、そのとき遠くから落ち葉を踏みしめる音が聞こえてきます。
カサ、カサ。カサ、カサ。
ちょっと首をあげて周りを見ても何も見えません。

こんどは枝が折れる音が聞こえます。ぱキッ、ぽキッ。
ガサ、ボキッ。カサ、カサ。
だんだん音が近づいてきます。

立ち上がって見ましたが周りにはなにもいません。なんだろう?
ワン!と吠えてはみたものの、音はとまりません。ガサガサ。
ワン、ウ〜、ワンワン。
音のする方にむかって大きく吠えました。

レモンが起きました。つられて一緒に吠え出しました。ワワン、ワワン。
すると、すぐそばの薪の山の後ろから、だんだんと顔が見えてきました。
今まで見たこともない大きな顔です。真っ赤な顔です。
おおきな手を薪にかけてキョロキョロしています。

ご主人も騒ぎを聞きつけ家から出てきました。
ここは、カッコイイところを見せなければと、
ワンワンワンワンと近くに行き追い立てました。

薪の山から出てきたのは大きな大きなニホンザルです。

猿もびっくりして、近くのからまつに飛びつき必死に登ります。
枝や皮がボロボロ落ちてきます。
細い枝をひっしににぎって、ときどき落ちそうになります。

桃は、毛を逆立て木の下で一生懸命ジャンプしました。
とどきません。
猿はどんどん上に登っていきます。
でももう細くてのぼれません。レモンと一緒に吠えました。
ワワン、ワワン。

サルはとなりの白樺に飛び移りました。バリッ。
ご主人はカメラを取りにレモンと一緒にあたふたと家にとびこみました。
猿はどんどん遠くの木に渡って行きます。バリッ。ガサ!
隣の家の間の茂みに飛びおり、笹にまぎれ、
そしてすがたが見えなくなりました。

ガサガサ、カサカサ。ワンワン、ウワン、ウ〜ッ。
音が小さくなっていきます。カサ、カサ。

まだ、心臓がどきどきしています。
ワゥン、ワゥ〜ン。

そしてもとの静かな森になりました。
茅野市の家から我が家へ来た「桃」生後3ヶ月。後から聞いたら母犬の名前もモモだった。
少し鼻が伸びてきた。成長期なので数日で顔が変化していくのがとてもかわいい。
6月20日茶目が亡くなって2週間、少し寂しいけど頑張るぞ!の決心が付いたみたいだ。
2回目の冬が来た。誰もいない広い駐車場で雪が嬉しくて走り回る。
犬小屋と巣箱と桃。写真を撮られるのが好きだ。
「起きてよ」近所のゴールデンも桃の元気さに疲れた様子。
プレゼントしてもらったけど、これどうやって遊ぶの?
1歳と6ヶ月。そろそろ農作業の手伝いをします。
仔犬の時のやんちゃな桃と茶目
きくばりのきく桃と仔犬のレモン
いつもひかえめな桃と大人になったレモン
優しくのんびりやの桃とクック(2005年)
諏訪大社の狛犬前でポーズをとるけど迫力負け。
クックを枕に気持ちよさそう。
バーベキューの時は楽しくていつも舞い上がる。
ソファーでうとうと。もうおばあちゃんだもんね。
クック(トイプードル雄)2000.10〜2019.10.16
2001年の1月5日、まだおとそ気分醒めやらぬなか、獣医さんから一本の電話。
あるお宅で犬を飼っていたのだが、その家の子どもが犬アレルギーになったため手放された犬がいるという。
急遽駆けつけたら、そこにいたのは真っ黒なカーリーヘアーのちいさなミニチュアプードルの子犬だった。(後に毛色がだんだんとグレーに変わった)元気がよくとてもなつっこい。何時生まれたのかわからないが犬歯の様子から生後3ヶ月くらいだという。お互いに一目惚れ。その場で家族の一員になった。

我が家に来たときにはおなかを壊していてしばらく大変だった。後日聞いた話だが、クックはいろいろな家に転々とたらい回しにされたようだった。まだ生まれて数ヶ月なのに普通なら一番かわいがられる時期なのにと思うと、とてもかわいそうだった。その後、元の飼い主がこの子を売り飛ばそうとして返してくれと獣医さんの所に来たそうだが、獣医さんは念書を書かせて追い払ったそうだ。

クックに常に話しかけていたら2日目にしてもう自分の名前を覚えたらしい。
名前を呼んで手を叩くと、しっぽを振りながら一目散に走ってくる。
試しに「おすわり」を教えてみたが、ちょっと渋々しながら難なくクリア。
聡明さでは犬世界の三本指にはいる犬種だから成し得たのか、はたまた教え方がよかったのか。ともかく、賢いのはクックの方だ。生後2ヶ月とも3ヶ月ともつかない自分の名前もなかった小犬なのに。これはきっと名犬になるぞ!とみんなで喜んでいるところです。

クックが来て数日間、桃はクックがそばに来れば逃げるほどかなり嫌がっていた。しかし、一週間目にしてやっと自分からそばに行って遊ぶようになった。クックは動く物には何でもとびかかっていくので、桃のしっぽだろうが胸だろうが飛びついては噛みついていく。しだいに桃も嫌になったのか、身を翻してクックの首を上から口で押さえる。でもクックは桃のその行為を喜んでさらに桃への攻撃は激しくなっていくのでした。

クックが来てから雪の降る日が多い。雪かきをした後にいつも外に出す。最初は降ってくる雪を不思議そうに見ながら足を冷たそうにして後ろ足を地面に着かないように交互に上げながらゆっくり歩いていた。最近では雪にも慣れて少しぐらいの雪なら喜んで走り回っている。時々自分が埋まりそうな深さの所におそるおそる入っていくが、少し進んですぐ帰ってくる。その姿はまるで雪だらけのハリネズミみたいだ。

クックは小さい体で時々桃を追いかけ回す。うるさくつきまとうので桃は「しょうがないな〜」というような仕草でゆっくりと床にふせてクックと同じ高さで遊んであげている。そのうち桃が仰向けになってお互い噛みあいながらの攻防戦がはじまる。クックはいつも本気なので時々桃の顔をかんでしまう。そうなると桃は仰向けのまま前足を使ってクックを挟み込み、顔をクックの首の下に入れ投げ飛ばす。クックは一回転して放り出される。すかさず桃は立ち上がりクックを押さえ込み、いつも桃の勝利となるのでした。
kojiさんからのドバイ土産の桃へのひとこぶらくだが今のお気に入り。(2001)
らくだを振り回すが勢いあまってクックもいっしょに転んでしまう。
遊び疲れて桃と一緒に昼寝。もうすっかりプードルの顔になってきた。(2001.02.02)
クックは仰向けになった桃にしきりに攻撃を仕掛ける。
桃は前足でクックを挟み込み顔でクックを投げ飛ばす。 クックは一回転してド〜ンと放り出される。 桃は直ぐに立ち上がりクックを押さえつける。
桃のいたときは前の檜林でボール投げで遊んだ。
最近の犬はスタイルが良く足が長くなってきたようだ。 ひなたぼっこが大好きだが、暑くてハアハアすることも。 どうです、寒いから服を着ていますが男前でしょ?

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