自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第89号》2013年10月5日発行
◆きのこ
◆松林の皆伐-2
  ◆いろいろな里山の出来事

《きのこ》

10月4日の昼、今年はキノコの出が遅いなあと思いながら愛犬と散歩をしていたら、我が家の裏の林でじこうぼうを発見。

良く目を凝らして見ると、檜林の道側の面して彼方此方に出ていました。まだ虫も入っておらず、少し乾燥はしていましたが、わりと綺麗なじこうぼうです。

このじこうぼうは正式にはハナイグチと言いカラマツの林にしか出ません。

何故、ここの檜林に出たかを考えました。山道を挟んだ西側に、数本のカラマツが有り、その落葉が、山道を覆うので毎年落葉の掃除をします。大量の落ち葉は檜林に掃き捨てているのでその環境が唐松林と似た環境になったのでは…。このようなことを十数年やっていれば菌糸も伸びてくるのでしょうか?

まあ、そんなことはどうでも良く、私にとっては、この近くでじこうぼうが獲れれば良いのです。

収穫量は大中小で30本くらい。私の大好きなまだ若い傘が開く前のものは軽く茹でて大根おろしで食べました。(この大根も家庭菜園で獲れたもの。)この食べ方はキノコの香りがとても良く出て美味しいのです。中ぐらいのものは、朝に味噌汁に入れていただきました。

大きなものの残り、というかこちらのが多いのですが、キノコ大好きな地元の人にプレゼントしました。我が家の畑の地主さんですが、毎年一番に持って行きます。キノコは虫が入っている方が旨い!という方で私たちが敬遠するような状態でも大変喜んで、食べるそうです。

もうすぐクリタケが大量に出るので(たぶん)半分は地主さんの所に行きます。


《松林の皆伐-2》

4月からはじまった、間伐プロジェクト。
その後、順調に進み、8月の半ばには終了しました。伐採した赤松の本数約80本。直径30〜45センチ、高さ20〜24メートル。

その殆どが薪になるので、40〜45センチの長さに玉切りされ、各自の軽トラックに積み込まれ、何回も往復して、その林にはもう一本も残っていません。しかし、枝葉は山積みです。

私も時間のあるときには伐採のお手伝いをしました。この高さの赤松伐採はなかなかコツが入ります。近くには電線があり、小さな小屋もあります。

一番苦労したのは、小屋裏の赤松でした。それも上位2、3位の太さと高さ。道側に少し傾き、そのまま切れば小屋と電線を直撃です。

みんなで考えました。ああでもないこうでもない、結果ワイヤー2本で引くことになりました。チルホールのワイヤーを高さ5メートル位に結び西側に引きます。もう一本はアンカーになる木が無いので私の車に付いているウインチで引きます。

直線で引くには無理。そこまで車が入れないので、北西方向にある木に滑車をかけ90度引く方向を変換させて小屋の側に車を置いて引くことになりました。

今回の木を切る担当はチルホールを持参してきた人です。受け口を作ります。地面から20センチくらいの所に水平にチェーンソーで1/3位切り込みます。その上15センチくらいの所から斜めに切り落とし受け口が出来ました。次は、追い口です。反対側の受け口の斜めに切ったぐらいの高さから水平に切り込んでいきます。

みんな、緊張しています。

少し切って、切り口にくさびを左右から二本打ち込みます。チルホールを少しづつ引き、木を西側に傾けます。私は、ワイヤーが少し緩んだ分、ウインチを巻き上げます。切り進むごとにこの事を繰り返します。追い口がかなり開きましたが、木の傾きは東北方向から少し戻ったくらい。

少し木が割れてきました。チルホールを限界まで引き、ウインチで追い引きをしました。笛が鳴ります。倒れる側には5人います。みんな左右に散り、チルホール係もいません。

後は、ウインチを巻き上げていきます。2トン以上あるサファリがブレーキをかけたまま10センチ以上動きました。私は4駆にしてバックに入れ応戦です。
メリメリ、数秒後土煙と大きな地響きをたて地面へ...。
しばらくして歓声!
1〜2メートルのずれでしたがほぼ予定通りの場所に倒れました。

これ以外はチルホールを2台使いながら倒したり簡単な木は何も掛けずにそのまま伐採。

電線ぎりぎりに倒れていったのが2本、他の木の間に入ってしまって倒すのに大変だったのが3本ありましたが、みんな怪我もなく、無事終了です。



【編集後記】

私の愛車サファリ。21年乗っています。車検も毎年で、部分的に何度も修理を重ね健在でしたが、先日、走っている途中前輪からおかしな匂いがして煙が出てきました。急いで近くのスタンドに飛び込み冷えるのを待ち、近くのJマート駐車場に恐る恐る移動し、車載車を修理工場に頼み持って行ってもらいました。全治3週間。ブレーキ部品を作っているとのことでまだ直ってきません。古いのですが大好きな車なので、多少の故障は当然のこととして我慢しています。いつまで乗れるか分かりませんが…多分乗りつぶします。
愛車のサファリ。ウインチを取り付けてラックとラダーも完備。山道も雪道も頼もしく走ります。

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