自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第88号》2013年6月30日発行
◆野鳥たち(ガビチョウ)
◆松林の皆伐
  ◆いろいろな里山の出来事

《野鳥たち》


ガビチョウがこの地区にも進出してきました。
見つけたのは昨年の秋です。

最初は声の大きさや独特の鳴き声でクロツグミ?と思っていたのですが、それにしてはおかしいと思い聞いているとこの時期には聞かれないキビタキや鶯の鳴き声がしてきました。そこで、YouTubeの画像、本で読んだり見たりして調べて気がつきました。スコープで覗いてみると、正しくガビチョウです。

外来生物法では特定外来生物に指定されています。(ここにも少し高い所ではよく見かける日本在来のアカハラやシロハラなどと捕食において競合する様です。)

しかし、ガビチョウはもうすでに日本の留鳥ですね。年々ここでも増えています。
セイヨウタンポポみたいに日本中に散らばり、繁殖するのは時間の問題でしょう。

4月の終わりごろ、ガビチョウの卵を発見しました。
伐採で出た松の枝を集め置いた葉の中に、外側は笹やらススキなどのような長い葉で直径30センチぐらいの円形に荒く巻居て、その中に直径15センチくらいのシュロ縄みたいな細かい枝等でしっかりした巣が作られていました。

巣の中には、4個の青い卵が入っていました。地上からわずか50センチくらいの所です。無防備この上ない産卵!

数日後に行ってみたら、巣の中には卵はありません。周りの地面にわずかな青い欠片が落ちていました。そんな経緯…でも、ガビチョウの鳴き声は今日も林に響いています。



《松林の皆伐》

昨年、我が家の南前の赤松林の間伐を頼まれました。
20メートル以上の赤松、樹齢50年前後、約100本樹間には低い雑木が密生し、避けなければうまく歩けない所です。

暫くは一人で細い木、とは言っても幹の太さは3〜8センチでも高さは2〜7メートル位で、上部にばかり枝葉が付いて頭でっかちの木ばかり。

手鋸でサクサク切って、枝を落とし運び出しました。その本数、最初は数えていたのですが面倒になり覚えていません。最初は120本、それが5回ぐらい。
(もちろんこの木は薪ストーブの燃料に成ります。)

松林の下が散歩道みたいに開け、感じの良い林になりました。

木の間が数メートルなので、切りやすいところからとりあえず数本、原村の知り合いの人と2人で伐採してみました。

当然ながら、倒れる途中他の松にかかり、30度くらい傾いたところで止まってしまいます。上部は空も見えないほど松葉が密生しているのですから、すんなり倒れるはずがありません。

斜めになった木の下から1メートル位で再びカット。そして木を押しさげ倒しました。最初は何事も大変です。そして、時間がかかりそうです。

そんな時、富士見の知り合いの人が町の間伐チームにいることを思い出し、早速声を掛け下見に来てもらいました。

ここのメンバーは10名。皆伐採の講習を受けた人たちです。最初は、間伐では無く皆伐なので戸惑っていましたが、状況など色々と話しながら、最終的には受けてもらえることになりました。

人数が多いので、後の枝払いや片付けが助かります。

しかしながら一応、ルールが有ります。チームの構成者の年齢が高いので、作業は一週間に1度。朝9時に集合して、昼12時に終了ということです。以前は、1日中働いたそうですが、途中でへとへとになって懲りたことでこのようなきまりを作ったそうです。

そして、4月。いよいよ本格的な伐採が始まりました。
間伐プロジェクトの始まりです。

【編集後記】

猿に成長途中のジャガイモをことごとく抜き取られました。全部盗られたのは初めてのこと、怒り心頭です。そんな時に久しぶりに腰をやられました。2週間経ってもまだ痛みます。妻には腰の曲がった爺さんだね、あんたの母親が圧迫骨折をした時の姿にそっくりだと笑われました、妻に。そうかも知れません親子ですから、私の20年後の姿です。
外来種のガビチョウ。他の鳥の物まねが実にうまい。しかし立て続けに鳴くので聞いていてうるさくなってくる。
ガビチョウの卵。巣は間伐している松葉や落ち葉で荒く作られていて地面に置いてある感じで高さも0.5mもない所だ。
皆伐する松林。左奥まで密生しながら続いている。

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