自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第79号》2011年11月26日発行
◆檜林の間伐
◆八ヶ岳の麓は冬に向かい朝晩冷え込みが強くなってきました。木々も殆ど葉を落とし、例年のように落葉が溜まっています。
今年は長野県の枯葉にも放射性物質が溜まっているという注意がありました。自己で焼却は行わないで焼却センターに持ち込んで欲しいと長野県でも野焼き等自粛するよう注意を呼びかけています。
日本のみならず大地や海など世界中に放射能物質が日々拡散されています。この危機を乗り越える為の様々な取り組みは研究者や企業の英知を集結して数十年も続くことでしょう。今生きている人、これから生きる人、何れにとっても大変な時代を向かえる事になりました。



  ◆いろいろな里山の出来事

《檜林の間伐》


我家の東側の登り緩斜面に檜林が広がっています。以前にもお伝えしました、我家が数年前から借りていて手前の少しですが椎茸やなめこやヒラタケのホダ木が置いてある800坪くらいの人工林です。

先日、ここの間伐を任され手前から順次切りはじめました。暇に任せてのことですので、つ終わるかは定かではありません。とりあえず南西側の4本を切りました。

枝打ちはしてあったのですが、植林したままなので木々の間は2メートルくらいしかありません。樹齢は40年位、太さはバラバラで根元が20〜45センチ、高さは15メートルから20メートルです。

まずは1本目。切りやすいところからはじめました。

5メートルくらいの所まで梯子に登り、ロープを掛けます。離れた木にハンドウインチを取り付けてロープを繋ぎ木を引き寄せます。

かなり強く木を引っ張っておいて、チェーンソーでロープ方向に受け口を切出し、反対側から切り出し口の少し上方向に切っていきます。後数センチで切り終わりますがその前に、バリバリと音をたてて木が倒れはじめました。

しかし、上の方は切り倒す木の枝と他の木々の枝に支えられ止まってしまいました。角度は70度くらいでしょうか。まだ木は切り株の上で止まっています。状況からして当たり前と言えば当たり前ですね。

そうなるだろうけどとりあえず切ってみたという感じです。

ここでハックフォーの登場です。このバックフォーはバッテリーがだめになって数年間動かしていなかったのですが、先日正規品の半額以下の韓国製のバッテリーに交換し再生しました。

我家の道路際なので少し山方向に入ればアームも十分届きます。とりあえず木を押してみました。しなるのですがすぐにバネのように戻ってきます。もう少しバックフォーを山方向に入れ、排土板を地面に固定してアームの動く範囲を大きく取り、再挑戦です。

木は先ほどより傾きました。45度くらいでしょうか。でもまだ、自力で倒れる様子がありません。

切り口は、切り株から落ちて地面に半分くらい埋まっています。上から押してもまた先ほどと同じで、跳ね返ってきます。

再度、バックフォーの位置を変え、今度は斜め上から木の根方向を持ち上げることにしました。アームを、根元の上にまで延ばし、バケットにワイヤーを掛け木をつり上げるようにました。

そして引き上げ道方向に振ります。すると、木はブランコのように振られてうまく着地!苦労しましたが、ここが空けば後は今の半分の労力で大丈夫でバッフォーも入りやすくなりました。

このような感じで、あと3本を間伐。

夕方、陽の入り方を見ていたら、ちゃんと奥まで陽が届いています。この数本が林を暗くしていたのです。

後何年かかるか知れませんが、残りはゆっくり間伐していこうと思っています。



【編集後記】

数日前から、近くのパノラマスキー場で人工雪を振らせてゲレンデを作りはじめました。もう冬は目の前ですね。今年は猿たちの出現が少なく、冬を向かえ、もう終わりだと思っていた矢先、昨日、大根をやられてしまいました。
いい具合に成長していた物を、大きいのから順に引き抜き、少し齧ってまた次を引き抜いてを繰り返され、十数本が齧られたり折られたりして散々な目にあいました。妻はがっかりしています。その晩の夕飯は、大根たっぷりの鱈の「みぞれ鍋」、いや、大根おろしが多いの「雪鍋」でした。

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