自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第67号》2009年11月17日発行
◆いろいろな里山の出来事(畑の自然薯掘り)
◆11月2日初氷りです。朝、外水道の受けバケツに氷りが張りました。その日は今年一番の寒気。そして17日、ここは雨でしたが、数百メートル登った県道は雪模様。いよいよ冬の陣、到来です。外の水道は3ヶ所あるので、早速全部水抜きをして凍結に備えました。


  ◆いろいろな里山の出来事

《畑の自然薯掘り》


山芋の植えてある場所は、毎年交互に掘ることにしてあるので必ず2〜3年ものが確実に採れます。

昨年、試し掘りで数本掘った畝は今年はそのままにしておきます。今年は、昨年体調不良で掘れなかった3年前に植えてからそのままにしてある畝を掘りました。

以前ははバックホーで掘ってしまったのですが、今回は手前には来年用の畝があるため、重機がそこまで入れず、端までアームを伸ばしてももとどかないので、全て手作業で掘ります。

朝からの久々の肉体労働、少し冷たい空気に体も気持ちもテンションが低く上手く動きません。

そんな中、穴掘りを数十分。日頃の運動不足、おまけに土が重くスコップにくっついての作業。気分もすぐれず、腰にきます。

暫くすると木立からようやく陽が差しはじめ、太陽が応援してくれました。体も温まり、ダウンベストを脱ぎ、本格的に掘り出しました。

やっと人が入れる深さ60センチくらいの大きさの穴を堀り、心も体も汗が出てきました。少し休憩です。しかし、これからが本番です。

山芋の蔓は、枯れていてどこから出ていたのかわかりません。穴に体を埋め、小さなスコップで表面と側面を削りながら探していきます。

様々な雑草の根がかなり深くまで伸びています。その中に山芋の昨年の朽ちた根を探りながら外し、そのすぐ傍らに、今年の大きく育った山芋が有りました。

それも3本がまとまっています。一段と、やる気が出てきました。

慎重に丁寧に、山芋が有る部分の周りを崩し、その落ちた土を外に出しという作業を繰り返すこと数十分。出てきたのは40センチくらいのものが2本と、種芋ぐらいのものが1本。

蔓の太さからして、その長さでは期待していたものと違いちょっと拍子抜けしましたが、太さは8センチほど有ったのでこれで満足です。

体も慣れ、こんなコトを、午前中3日間繰り返しました。果たしてその成果は---

やや長く太いものが3本。少し短く形も悪いけれど十分な太さのものが10本。来年以降の楽しみのための種芋用が15本以上。

3年間そのままにしておいた割には期待していたほどではありませんでしたが、掘り終えて見ると十二分に満足感が得られました。

一番太いものは静岡の妻の実家へ。
二番目のものは初秋から予約されている方と冬のとろろ汁パーティ用に。
三番目のものは今週末の手打ち蕎麦会の特別メニューとしてお客様へ。

と言う具合で急遽、上位三位までは行き先が決まってしまいました。
残りの芋は晩秋の収穫祭から正月用に。とりあえず今夜にでも、マグロのやまかけで一杯といきたいところです。


【編集後記】

このごろ他の根菜が好きになったようです。歳のせいか季節のせいか解りませんが、よく食べます。ニンジン、ジャガイモ、大根、サトイモなど、日頃滅多に口にしなかったものばかり。味噌汁や煮物、温野菜が気に入っています。元々好きな根菜はタマネギや山芋、ワサビやニンニク、ショウガなど癖のあるものばかりでしたが、体が繊維質が多い新しい酵素を求めだしたのでしょうか、はたまた食わず嫌いだったのでしょうか?!

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