自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第65号》2009年10月4日発行
◆いろいろな里山の出来事(クルミの木がついに倒れた!)
◆夏らしくなかった夏が終わり、ここの里山でも秋の気配が漂い始めました。山桜がいち早く紅葉し落葉をはじめ、庭掃除が忙しくなりました。もうすぐキノコの季節ですが天候不順のため出来具合が気になります。


  ◆いろいろな里山の出来事

《クルミの木がついに倒れた!》


いまから2年前の春、我が家に来る道の途中にある大きなクルミの木を「立ち枯らし」という方法で、借りている畑の地主さんが行いました。

その経緯は2007年4月19日発行の第42号にも書きましたが、そのさわり部分をご紹介します。

《切り方を間違えると新設したカーブミラーや電線に架かってしまういちばんの難関な所です。……さて、もう一本クルミの木があります。

重機がないと困難な場所なので、地主さんは「立ち枯らし」にすると言い張ります。と言うわけで、地主さんにチェーンソーで木肌の周りを3センチほどぐるぐると切り込みを入れてもらいましたが……。

「だいじょうぶですか、ちょっと切りすぎましたね、強風で倒れませんか?」
「いや〜大丈夫だ〜。おらはしょっちゅうやってるから。その内、上の方から枯れてきて、枝がバラバラ落ちてくるさぁ。数年後になるけどそしたら切り倒せばいい。」

枝と言っても腕より太いものもあるし、道路の真上にまで枝は出ています。万一何かの拍子で本体の木が倒れでもすれば、道路は通れなくなる……。車にでもあたればかなりのダメージというか潰れるかも。おまけに散歩道だし……。》

ということで、私は今年中には切らなければならないと思っていました。

散歩のときや草刈りの時に根元を見るといつもおびただしいアリの集団が行ったり来たりしていました。「これはかなり大きな巣がある!」と誰しもが想像つきます。

数日前の朝、妻が愛犬たちの朝の散歩から帰ってくると
「例の栗の木が倒れて、道をふさいでいる!」と言います。
私はこれはコトだぞと思いながら
「通勤の人もいるけど、他にどうにか通ることの出来る狭い迂回路があるから、いいか?」と、朝食のを食べながら、「晴れたら切ってかたづけよう」と話していました。

そのとき、一台の軽トラが我が家に来ました。この状況で我が家に来る人は決まっています。思った通り地主さんです。狭い裏の迂回路から来たようです。

「クルミの木が道路に倒れて電話線が切れた。○○さんに切ってもらっている。」先の通勤の人から連絡があったようで、私たちにも手伝って欲しいとのこと。

小雨の中、早速行ってみると、太い栗の木2本は根ごと倒れ、道路を塞ぎ、法面各所に枝を突き刺し、その先は道を隔てた5メートル位下の田圃にまで届き横たわっています。

○○さんはチェーンソーが切れなくなってかなり手こずっている様子。私のチェーンソーは先日刃を研いだばかりだったので、瞬く間にクルミの木の輪切りが出来ていきます。
「よう切れるのう」と○○さん。
十数分で殆ど切り尽くし、薪として我が家へ。

ひっくりかえったクルミの木の根元は、やはり、アリの巣になっていました。大きなアリ塚が木の根の下にある感じです。

無数のアリたちが蠢いています。張っているはずの根は、腐ったかアリに食害されたかで無惨にぼろぼろ。地中に支える根が無いので倒れるのは当然です。でも、事故にならなくてよかった。

その後、午後には電話も回復し、一段落。
地主さんも安心したようです。


【編集後記】

今年の初め、椎茸とナメコのホダ木を東側のヒノキ林に移動しました。いよいよ収穫の時期がきます。その兆候でもう3個の椎茸が出てきました。しかし他はまだ発生の兆しがありません。そして山桜の落ち葉を大量にナメコのホダ木に被せています。今年は天候不順でどうなるか解りませんが、昨日、下の井戸の付近でジコウボウが出始めました。発生はいつもより遅く感じますが、このまま秋の雨が多ければ良作という感じがします。

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