自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第31号》2006年7月5日発行
◆ いなかのSOHO(素人が建てるログハウス 終わったログ積み)
◆ 今週の話題(栗の花の甘い誘惑)
◆いなかのSOHO

前号からの続き「素人が建てるログハウス(原村篇)」です。

  ●諦めは早い方です

1人より2人、2人より3人、やはりログ積みは人数が多い方がよい。今日来て、つくづく思う。1人ではこの太さのログはもう積めません。

一泊二日で一本ぐらいはなんとか積めるかなと思っていましたが、積めなくなった高さのログウォールに圧倒されます。工夫してやっても時間がかかり、それだけで1日が終わってしまいそうです。やはり次の週末みんなに手伝って貰うことにしようと思い、止めました。

それより、この次のための準備です。

ログの長さを測ってカットしたり、Vノッチを加工したりしている間にもう半日が経ってしまいました。もう数本と言うところで肝心の加工する丸太が下の方に積まれています。上の十数本を動かさなければなりません。

1人なので、丸太の移動にためらいがあります。これも、みんなに手伝って貰うことにしようと思い、止めました。


  ●終わる8月、終わったログ積み

8月最後の週末、あす日曜がログ積みの最終日になる予定です。

みんなの来る前に、最上部のログにロフトの根太を入れるための根太受けを加工します。

根太の幅は45ミリと105ミリ。455ミリのスパンで交互に入るので、墨付けは簡単。加工もログのセンターまで切り込みを入れ、ノミで掻き落として行くだけです。

夜10時過ぎに妻の従兄弟が今度は小さな5トンのクレーン車で来てくれました。
そして明け方3時過ぎには材木屋の兄弟と、土建屋の友人、イベント仲間と、アマチュアカメラマンが助っ人で来てくれました。

7人いれば何でも出来ます。

イベント仲間と、アマチュアカメラマン以外はもう経験者なので説明もいりません。彼等の仕事柄、段取りと行動は素早く、頼もしい助っ人です。みんなに手伝って貰ったおかげで、この日夕方遅くまで掛かってどうにか予定通りに全てのログが積み上がりました。

みんな、大切な仲間です。お手伝いありがとう。

(とりあえずログ積み原村偏の終了)



◆ 今週の話題《栗の花の甘い誘惑》

南側のベランダの前に山栗の木があります。
この家を建てる前、そこには多くの幼木があり、他の木はほとんど伐ってしまったのですが、この栗の木だけは残っています。

整地の時にも基礎の時にも邪魔になっていて、いつ伐ろうか悩んでいましたがその秋、とても小さな木なのに、どういうわけか栗がひとつだけ成りました。何だか嬉しくなり、この木だけはやはり残そうと決めました。

その栗の木は今、家の高さを追い越すような勢いで成長しています。そして、今年もまた甘い香りの花を多く付け、毎日昆虫たちで賑わっています。ベランダから手の届くところまで枝が伸びているので、花に群がる昆虫たちがよくわかります。

この栗の木に来る昆虫は多種多様でわからない虫も多いのですが、蜜を吸いに4、5センチくらいの蝶が数種類舞っていたりコガネムシのようなハナムグリも多く見られます。葉にはオトシブミがうろうろしています。いろいろな大きと色のイモムシや毛虫もまた多く、葉を食害しています。

一時期大発生して葉をほとんど食べ尽くしたクスサンの幼虫は、一度退治してからは見なくなりましたが、成虫の蛾をよく見るので何処か他の木にいるのでしょう。

他にもミツバチをはじめスズメバチや、ジバチ、アシナガバチ、花アブ。色とりどりの小さなカミキリムシたち、ゾウ虫のたぐいや大小の多くの蟻。みどりいろの小さなクモたち、そして今年は少ない虫こぶを作るクリタマバチ等々。

庭木の小さな世界ですが、色々な昆虫の役に立っています。そして秋には美味しい実まで落としてくれます。


【編集後記】

先日、知人に依頼されフリースクールの一環で鳥の巣箱作り教室を行いました。1時間位で完成する予定が無駄話が多くて3時間かかりましたが、野外での工作は楽しいものです。巣箱の形は材料を切り出して用意してあったので同じなのですが、最後に止まり木を自由な発想で小枝で取り付けるます。雛と親鳥が留まれるように二股になった枝を取り付けたり、人間の口のようにしてみたり、そこには各自の工夫が凝らされていました。シジュウカラ用なので巣箱をかけるのは今年の冬になりますが、みんな嬉しそうに完成した巣箱を持ち帰りました。

【まえがき】

知らない間に7月になってしまいましたが梅雨の晴れ間をぬって、朝夕問わず
山や田圃から草刈り機のエンジン音がしてきます。この時期、植物の生命力は衰えを知りません。

そんな中、やっとヘビを見ました。1.2メートルほどのシマヘビです。近所の草刈りで驚いて藪から出てきたのでしょうか。薪割りしている私のすぐ側をゆっくりと通り過ぎながら、時々こちらの様子を伺っています。普段なら追いやるところですが、今年初めての出会いだったので、だまってみていました。そのうちゆっくりと西の山に消えていきましたが、その後見かけません。

もうすぐログ積みが終わる。5トンのクレーンも奥のログは少し心配だったが十分威力を発揮。
加工も正確、クレーンも正確。二つ合わさればすんなりと積める。
この後根太加工のないログを2本入れてログ積みが完成した。

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