自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第28号》2006年6月14日発行
◆ いなかのSOHO(素人が建てるログハウス 最強の助っ人)
◆ 今週の話題(突然現れたサル)
◆いなかのSOHO

前号からの続き「素人が建てるログハウス(原村篇)」です。

  ●最強の助っ人

前半の助っ人が全員帰ったところで、こちらも一休みです。
明日から、以前からログハウスが好きで別荘はログハウスを建てたいという妻の従兄弟が来ることになっています。

その従兄弟は清水市でクレーン業を営んでいます。クレーンで来てくれるのは大変に有り難いことなのですがここの場所がわからないというので、先導車代わりに妻が向かえに行くことになり、昼過ぎに出掛けて行きました。

車だと往復で約4時間ぐらいでしょうか。しかし、夕方になってもまだ着きません。夕飯を食べ終わってもまだです。待てど暮らせど来ないので、寝てしまいました。

夜中の2時半頃、強力なエンジン音が森に響きます。来ました。ラフタークレーンの音です。上り坂なのでなかなか進みませんが、どうにか到着です。なんと8時間もかかって来ました。

このラフタークレーンは22トン。自重も25トン近くあり、最高時速も45キロくらい。タイヤは私の背丈ほどあります。坂道だと時速10キロ以下になるそうで、歩いた方が速いくらいです。国道20号を逸れ、富士見町からは1時間以上もかかったと言います。

このログハウスには大きすぎる、もの凄いクレーンです。


  ●やはり夏休みだった

次の日、中期グループの助っ人が来ました。

夏場は日射しが暑くてちょっときついオープンのジープと乗用車での分乗です。例のオートバイ男性を含む2人と、ライブハウスのスタッフの女の子2人です。

そうこうしている内に、今度はログメーカーのワーキングスタッフが様子を見にきました。さらに近くに来ている建築業者や別荘のオーナーなどが訪れます。

こうなると、対応や作業説明に追われログ積みの作業はなかなか進みません。

周りは、夏休み、だったらこちらも夏休みです。(意志薄弱!)


作業を早めに切り上げて、もうバーベキューしか有りません。女性陣はその準備のために富士見町のAコープに買い出しです。その間、今日の予定のログを急いで積み上げます。クレーンなので楽々積み上がります。しかし、このクレーン、何という高さなのでしょうか。カラマツの高さの倍くらいはつり上げられます。

ログストックから、難なく家の一番奥までログを移動できます。22トンのつり上げ能力があるのでこのログなら、私たちがエンピツをつり上げるくらいの感じです。お陰で、今日のノルマはスムース&スピーディに作業が完了しました。

ジープで来た大親友である男性が、火を焼べながら言いました。

「こりゃ、毎日が建前だ。」

ゆっくりと酒に酔い、楽しい会話をしながら八ヶ岳の夜は更けていきます。

(つづく)


◆ 今週の話題《 突然現れたサル》

雨のやんだ昼、食事を終え部屋の中でのんびりとくつろいでいると玄関の方でドスンと鈍い音がしました。愛犬たちと躾で預かっているチワワも吠え出します。
「何の音?」と妻。
「何だろうね?」と私。
すぐに外に出て、辺りを丁寧に見回りましたが、どこにも音のするような原因が見つかりません。

強いて言えば、コテージの屋根に前日はなかった枯れ枝が落ちているくらいですが、太さ5センチで長さが1メートルくらいの枯れ枝が落ちたくらいではあのような音は出ません。家に戻って「いろいろ見たけどわからない。」と妻に報告。

天気が良くなってきたので、居間からデッキに出ました。愛犬たちもゾロゾロと出てきます。プードルが、急に興奮し、辺りの臭いを嗅ぎ出しました。そして後ろ足で立ちながら、吠え出しました。吠える目標が定まっていないようで東の森や、南の庭や、空に向かって吠えまくっています。

それにつられて、シェルティは毛を逆立て吠えまわりチワワは何が起こったのかはわからず、ウロウロしています。私も、何に吠えているのか、吠える方向を凝視しました。森にも庭にもそれらしいものは見当たりません。空か?と上を見上げ、視線を家の屋根に向けたところ、サルが煙突のレンガの壁に手をかけてこちらを見ているではありませんか。

逃げようともしません。毛はふさふさしたシルバーで、太陽の光でキラキラと輝いています。すぐに、チワワと愛犬たちを家に入れ、外に出ました。サルも素早く、同時に近くのカラマツに飛び移り、コンポストの上に飛び降りて南西の森に去っていきました。

あのドスンという音は、濡れた屋根から下屋に落ちた(飛び降りた?)音だと、やっと判りました。もうすこし、注意深く見れば、サルの存在がわかったかも知れません。でも、何のために屋根に登ったのでしょうか、未だに理解できません。


【編集後記】

今年は芝生の伸びが悪く、まだ芽が出てきません。あまり寒さに強い品種では無い高麗芝だったのでたぶん全滅したものと思われます。大切に育てていたタイムやローズマリーそしてローレルも殆ど全滅です。この時期芽が出てこなければもう諦めるしかありません。
原因は冬の雪が少なく且つ厳冬だったせいでしょう。また初めから育てていかなければなりません。タイムでもフレンチタイムは逆に異常な成長ぶりです。数センチの一株が3年経ったいまでは半坪ほどに広がってしまいました。駐車場まで進出してきたのでちょっと困っています。
22トンまで吊り下げられ高さも45メートルぐらいは上げられるというから驚きだ。100キロぐらいのログは簡単に設置できた。
ジープ、二輪、キャラバン、クレーンが並ぶと何事かと別荘の人や近くで建築している大工さんなど見物客も多数訪れる。
夏休みなので作業も早めに終えてバーベキューに早変わり。

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