自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第22号》2006年4月26日発行
◆ いなかのSOHO(素人が建てるログハウス 一段目の終わり)
◆ 今週の話題(野鳥たちの巣作り)
◆いなかのSOHO

前号からの続き「素人が建てるログハウス(原村篇)」です。

  ●再び助っ人の登場

車が近づき路肩に止まりました。そして3人の男性が降りてきます。

ライブハウスのオーナースタッフ2人とその友達です。1人は基礎の時にも見に来ていたので、ここの場所はすぐわかったそうです。今回は特に話を掛けてはいなかったのですが、手伝いに来てくれました。

昨晩は、3人共、浜名湖でウナギを釣っていたそうです。釣果は、いまいち(ウナギは釣れなかった)だったとのこと。軽く寝てから朝出発しそのまま長野へ来たそうで、かなり眠そうです。

疲れているだろうからちょっと休んでたら、と言いましたが交替で寝ながらきたから大丈夫だよと、早速手伝いはじめました。こちらとしては感謝するしか有りません。

  ●作業がスピードアップ

最初の一段目は時間がかかります。スミ付けから刻みまで、私のペースだと1日3本が限度です。人数が増えたので作業を分担することになりました。

私がスミを付け終わると、もうひとりが切り込みを入れ、後はノミで落としたり、かきこみや、アンカーボルトの穴をあけたりの一連の作業をみんなで行い、そして配置して掛け矢で打ち込みます。

ノミはホームセンターの3本セット物(安物という範疇)。砥石もないのでそのままで作業しましたが、すぐに切れなくなり苦労します。そうすると力任せに金槌で叩くようになりそして柄の上にある口金が延びてきてはずれてしまいました。刃がこぼれ、口金がはずれ柄にヒビが入り惨憺たる状況です。

それでも、なんとか一段目の加工は終了。後はログのセットです。


  ●一段目のログ積み終了

ログをセットする場所まで運び持ち上げてセットする段階で3本のアンカーボルトがやや斜めになってログの穴に入らない箇所が出てきました。掛け矢でもだめです。

ログの穴を大きくすればよいのですが、座金が効かなくなりログが基礎に固
定できなくなります。ログに穴を斜めに開け直すにもやっかいです。

「ながくらさん、簡単な方法があるよ。」

困っている私に声を掛け、レンチを貸してくれと言います。レンチのソケット部分をアンカーボルトに差し込みました。テコの原理でゆっくりと正確にグ〜ンと曲げていきます。そして、大型ハンマーでアンカーボルトを横から叩きながら微調整をします。すると、物の見事にピッタリと穴に納まりました。

「パチパチパチ!」拍手です。裏技ですね。無事に一段目のログの完成です。

   ●対角線を測る

一応、シルログ(土台のログ)が設置されましたが、まだ行うことがあります。それは、四方の角がちゃんと直角になっているかどうかです。ログは太さがバラバラですが、直角はセンターに付けたスミで測ります。

20メートルの買ったばかりの巻き尺で測りました。ピッタリというわけにはいかないものの、3,4センチの誤差があります。まだナットを締めていないので少しは調整が可能です。

ログに当木をしながら横から掛け矢で叩きながら調整していきます。誤差が2センチぐらいになりましたがもうこれ以上は無理なので「手作り」という妥協的結論で、ナットを締めました。これでログが基礎と一体になりました。

ログとログのつなぎ目には「カスガイ」を3本打ち込んで繋ぎます。一段目の完成です。夕方にはほとんど終わり、明日仕事だという助っ人3人組と、妻の両親は帰りました。

「ありがとう。」

私たちは月曜も休みを取ったので、もう1日作業です。
(つづく)



◆ 今週の話題《野鳥たちの巣作り》

毎年、春になると我が家のログウォールと屋根の隙間に、野鳥が巣作りに来きます。昨年はシジュウカラとヤマガラ、キセキレイとスズメです。

今年は、キセキレイが一番乗りで巣作りをはじめました。場所は昨年スズメが作ったところです。反対側にセキレイと数日遅れで、シジュウカラ夫婦が苔や、綿状の何かを盛んに運んでいます。

ヤマガラは、毎年同じ所で、西の台所の側に作りますが、今年はまだ作り始めてはいません。そして、昨年キセキレイの作った場所はコテージの入口のアーチ部分ですが、ここもまだ誰も来ていません。

シジュウカラの場所は巣材が良く落ちます。強い風が吹くと半分以上が飛んでしまいます。それでも諦めずに何度も巣材を運び入れています。でもまた落ちます。落ちた物は見向きもしません。シジュウカラは根性があります。

キセキレイはシジュウカラの場所と同じような場所ですが、風の当たらない東側です。シジュウカラが落とした巣材も上手く集めているので、巣作りはこちらのが早く出来そうです。



【編集後記】

赤いチューリップが咲き始めています。すぐ側のアスパラはもう20センチに伸び食べ頃です。山ウドも美味しそうな芽を出してきました。したの畑では、クレソンやセリが勢いよく伸び出しています。もちろんノビルもどんどん成長しています。西洋サルスベリの新芽も美味しそう。どうやら今夜は山菜天ぷらになりそうです。
作業が一気に進みます。
夕方には一段目が完成。

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