自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第19号》2006年4月5日発行
◆ いなかのSOHO(素人が建てるログハウス 基礎の完成とログの搬入)
◆ 今週の話題( 泥だらけのカエル)
◆いなかのSOHO

前号からの続き「素人が建てるログハウス(原村篇)」です。

  ●基礎の完成と準備

生コンも打たれ、7月の初旬に型枠が外され基礎が完成しました。一週間も置けば、埋め戻しが出来ると言うことです。7月半ばには予定通りログが積めます。

ここのところ仕事が忙しかったので、あまり準備もしていませんでした。数週間後にはログ積みの作業が始まります。さあ大変です。急いでホームセンターで足りないと思う必要な道具を揃えました。

車はワンボックスのキャラバンだったので、大きな物でも積めます。折込チラシだって、A-4ぐらいなら30万枚位楽々入ります。しかし、長尺物だけは積めないので、ルーフキャリアを取り付けました。これなら、4間ハシゴも楽々載せることが出来ます。ついでにルーフキャリアに登るためのハシゴも取り付けました。

これで完璧な移動車になりました。

これを見た専属のカメラマンは、ルーフキャリアにコンパネを載せれば上に乗って撮影が出来るので貸して欲しいなどと言っていましたが、私は、どちらかといえば昼寝にいい場所だ、と思っていました。

  ●大騒ぎ

基礎が完成してすぐに、輸入業者からログの搬入についてスケジュールの問い合わせがありました。ログは予定通り栃木のストックヤードにて保管してあるといいます。順次加工して配送する段取りで、第1弾は7月の18日にしたいとのこと。もしかしてその日はウィークデイ!

運送業者も労働者なので休みは同じ。こちらといえば、休日にログビルドをしたい。でも、我が儘ばかりではいけないので、多少融通のきく私たちが折れることになり、週のど真ん中だったのを金曜日にして貰い荷下ろしが決定しました。

早速仕事のスケジュール調整です。

切羽詰まった中で楽器製造会社企画のアマチュアコンテストのチケットやエントリーカード企画を打ち出し、新規オープンする店のロゴやマークマニュアルを作成し、タウン誌の取材や企業の求人広告打ち合わせから校正まで完徹2日!写植屋さんに原稿を入れ、全て前倒しで、やっと4日の空きを作りました。

  ●ついにログが来た

第一回目のログ搬入のため、完全装備のキャラバンで長野へ出発です。朝9時30分掛川を出て、現地原村には午後1時半に到着。現場ではもう輸入業者のスタッフも2人来ていて荷下ろししています。

四トンのロングトラックが2台。運送屋さんは朝早くから現場にいたそうで、みんなの来るのを待っていたと言います。

今回のログ材料はは三段目まで。他に床の材料のツーバイフォー材のランバーや合板、釘や金具などで荷下ろしは3時間ぐらいで終わりました。日頃の運動不足でやや疲れましたが、気が張っているためなんとか頑張れます。

三段目までの納品はログ材を一気に入れても、すぐには使わないので野ざらしにしないための配慮だそうで、これから順次、わたしたちの建築の進行状況をみながら材料を搬入するそうです。一般的にはすべてコンテナで一括納入です。

  ●宿泊は作業小屋

現場には作業小屋を土建業者が置いていってくれました。よくあるプレハブの2メートル×4メートルくらいの簡単なものです。しかし、あるとないとでは大違い。夜露をしのげて寝泊まりも出来るので大変に重宝なものです。

ただし、今はそこに入るための鍵がありません。荷下ろしも終わったので茅野まで下りて、鍵を貰いに行きました。もう夕方6時30分を過ぎています。辺りはだんだん薄暗くなり、ここのまわりには誰もいません。仮の電気が来ていたので、外に外灯を付け、材料にシートをかぶせ外作業が完了。周りはやはりシ〜ンとしています。まるで山奥のキャンプ場の雰囲気です。

ログ建築は長期戦と思い、掛川からは冷蔵庫や、電子レンジなどの生活用具をキャラバンに詰め込んできていたので夜、作業小屋に搬入して、室内のレイアウト作業に掛かります。トイレは、レンタルもあると業者が言いましたが返せるのがいつになるのかわからないので現場用の物を購入。

調理は、二台のカセットコンロで。水道は止水栓から八ヶ岳の美味しい水が出る仮の水道を引いて貰い、これで完璧なライフラインの確保ができました。と言っても、風呂はありません。夏だからシャワーでと思っていましたが、水道から出る水がとてつもなく冷たい。おまけに、ここの夜は静岡の冬みたいに気温が下がります。幸い、近くに温泉が多く、そこを利用すれば済みました。

さあ、あすから待望のログ積みが始まります。
(つづく)


◆ 今週の話題《泥だらけのカエル》

この辺りは落葉広葉樹が多く、大量の落ち葉が地面を覆います。庭の木や、タイムやローズマリーといったハーブ類の根本や枝の間には、枯れ葉が刺さるように大量に重なっています。

吹きだまりには、数十センチの厚さで溜まっています。冬の間の雪や雨でだんだんと層が薄くなるのですが、圧縮されたぶん密度は高くなります。冬の間は通路以外は滅多に掃除はしません。面倒だからではなくもちろん理由はちゃんとあります。それは木々と草花にとっては枯れ葉は、自然の布団だからです。

春めいた日に、落ち葉の掃除をしました。100円ショップで買ってきた竹製の小さな熊手が大変役に立ちます。カリカリガサガサと落ち葉を集めては一輪車に入れて運びます。

家のそばのエレガンテシマという木の下を掃除していると落ち葉と土の間で、なにか黒いものが動きだしました。周りを見るともう一箇所でゴソゴソしています。顔が見えだしました。泥だらけのアマガエルです。昨年、金魚の臼にいつもいた小さかったあの二匹のアマガエルでしょうか。

その時のHPの記事では-----
毎朝顔を合わせるのが2センチにも満たない小さな二匹のアマガエル。夏から飼い始めた金魚に朝餌をあげるときに鉢の近くで見かける。見当たらないときも近くを探すと必ず居るので、ここがよっぽどお気に入りの場所なのだろう。近くの林には数十匹(数百か?)がいる。彼等は笹や木の上が住処らしく頭の上の方で時々鳴き声がする。生まれた所の川や田んぼはここからはやや遠い。特に小さなカエルにとってはかなり遠くに思うのだが、その距離を旅してきたのだから大切に見守っていきたい。(2005.8.07/09:40)
---------となっているので、

出てきた場所から言っても間違いなくこの二匹のアマガエルでしょう。

日の当たらないところから出てきたので、色は白っぽくやや濃い緑色のまだら模様があります。でも泥だらけなので、模様だか泥かの区別が出来ません。金魚はみんな冷凍になり成仏してしまったので臼には水を入れない予定です。このカエルたちは、今年どこを本拠地とするのか気になります。


【編集後記】

我が家には愛犬が2頭います。シェルティーとミニチュアプードルです。名前は、桃とクック。シェルティーの桃は昨年の冬に高脂血症と診断されました。すべて私たちの責任でした。冬の運動不足と牛乳の飲み過ぎです。人間にも言えることですが、今年の冬もちょっとその気配、いつも軽快に登れる階段が登れません。様子がおかしいので、体重制限のためのダイエットを強行。食事制限は欲しそうな目を見ているとちょっと辛いですが、いつも気でいてほしいので心を鬼にして耐えました。その結果20日くらいで前のような元気な桃に戻りました。
希望した地下室の完成。床もコンクリートで打ってもらった。
印刷やデザインの仕事で使っていたキャラバンにラダーとルーフキャリアを取付たら工事車両になった(笑)
7月18日に最初のログ材が入る。材木業者とログ輸入業者のスタッフは手下ろし。

Copyright(c) 2000-2020 Creative Design Office LETTER HOUSE(since1979) arrival media All Rights Reserved.