自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第110号》2019年12月28日発行
◆台風19号
◆山芋掘り
朝晩寒い日もありますが、12月前半から中盤にかけ暖かい日が多く、枯れるはずの草も緑の所がまだあり、このまま春になってしまいそうな感じがする気候です。
12月23日の初雪も南岸低気圧による上雪で湿気の多い重たい雪でした。

  ◆里山でのいろいろな出来事

《台風19号》

10月12日に上陸した大型の台風19号は、台風が来る前から雨雲が発生していた。寒気の南下により関東甲信から福島県付近に発生した局地的な前線が台風により強化されて平野部なども大雨となり、そこに台風本体の雨雲が押し寄せて各地に大きな被害を出し、ここ長野県でも千曲川が決壊し多くの被害を出した。

我が家でも大型の台風ということなので前日に気になることを片付けて備えた。停電用の発電機のガソリンを購入し、いつでも対応できるようにコードや照明などを直ぐに出せるようにしておいた。

薪小屋の基礎をやっているところだったので、砂利を1車頼みその基礎部分まで敷き均し基礎をブルーシートで覆って雨が入らないように重しで押さえた。

強風で危なそうな木々の枝、特にヤマボウシやこんもりとしたヤマモミジの枝を、昨年台風で太い枝まで折れたので、葉や枝を剪定した。

第三の薪置き場は薪を移動したため空になっている。強い風で倒れないように、1袋20キロの砂袋を6袋置いた。それでも不安なので木材を移動して積み重ねた。

この間小雨が何度も降っては止み、その合間の作業だった。

11日夜遅くから雨が続く。12日午前中は風が殆ど無い。雨は強くなったりするが台風のような感じではなく普通の雨である。

伊豆半島に上陸した6時頃には雨は強いが風は殆ど無い。しかし、夜になって雨風が激しくなった。

直ぐ近くの蔦木地区などの釜無川周辺には避難勧告が出た。携帯には防災メールがどんどんと流れてくる。立場川や近くの山梨県との境を流れる甲六川も危険水位に迫ったようだ。千曲川が夜中から朝方にかけて氾濫したようだ。

次の日、台風が過ぎここは被害は無かった。
家の周りや道路などは葉っぱや枝が散乱している。

だが、千曲川は堤防が決壊して大変な事になった。多摩川も氾濫した。交通網は鉄道や高速道路なども土砂崩れや冠水などで悲惨な状況だった。

ここは、山の土砂崩れや住宅の冠水などの心配はあまりないが、林に囲まれているので倒木による停電や家屋などへの損害、そして一本しか無い道路の法面の崩落が一番心配である。


《山芋掘り》

山芋は下の畑の東側と西側の2カ所で作っている。
今年は自然薯を植えて3年を過ぎたところを11月半ばに掘ってみた。

まずは準備で、重機が入れるように鹿避けのネットを外しイボ竹を抜く。

今年はムカゴが異常に多く出来ていた。手で触るとボロボロと落ちる。沢山採ったが半分以上は地面に落ちた。

まだ蔓に沢山付いているが揺すったり触れると落ちてしまう。大きな物だけにして後は面倒なので蔓を揺すって地面に落とした。来年以降また生えてくるのを期待してそのままにしておいた。

蔓の50センチ位上部分を整理しながら取り除く。
ユンボを移動し側道を下り(道幅ギリギリなのでゆっくり降りる)畑に入る。手前から60センチ位の穴を蔓の手前を掘ってその中に入り、小さなスコップと鉄ベラで蔓下を目安にして土を丁寧に掻き落としていく。

時間が掛かる。
暫くして古い腐った芋が現れその奥に目指す山芋の肌が表れる。それを元にして周りを崩していった。最初はまとまっていたので5本が一気に収穫できた。

ここを埋め戻して次に進む。
同じ様な作業をして、大きな物やら小さな物まで10本位収穫。

最後に北側の一番奥。これは蔓が細いので期待は出来ないが掘ってみたら3本。まあまあの太さだった。

夕方5時過ぎまで掛かったが十分な収穫があった。


【編集後記】

この時期になると木を切ることが多くあります。今年も二カ所で頼まれて伐採しました。一カ所は白樺と山桜。もう一カ所は山桜やイヌシデ、白樺、エゴノキなどで、白樺以外は薪に利用します。12月から1月は木の含水率が一番少ない時期なので玉切りして割った後の乾燥も早く、また葉が落ちてしまっているので小枝などの後片付けも楽なのです。時々夏に切ることもあり、その時期の木は薪にすると大体がカビが生えてしまったり、カミキリムシが入り込んだりで後の扱いに苦労します。2年後の冬のためにもう少し立ち枯れや、込みいった斜面の木々の間伐をしたいと思っています。来年もよろしくお願い致します。みなさま良い年をお迎えください。

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