自然派SOHOの田舎暮らし快適実践術
メールマガジン「八ヶ岳の里から」バックナンバー
《第100号》2016年12月27日発行
◆ピザ釜をつくってみました
八ヶ岳の里山は、木々の葉も落ち、11月24日には25cmも雪が積もりました。
数日で融けましたがあまりの早い降雪に少し驚きました。それ以雪はまだ降っておりませんが今夜辺り降るかもしれません。どうやら今季は暖かかったり寒かったりしますが、やや寒い冬のようです。


  ◆里山でのいろいろな出来事

《ピザ釜をつくってみました》


15年位前にデッキ近くに野外料理コーナーを作りました。友人から借りたアメリカの専門誌を参考に約3000個以上の赤レンガを積み重ねたものです。

9平米ほどの広さで床はスペインタイルで貼り四方もレンガで柱を作りその上にパーゴラを載せた私にとっては憧れていたコーナーです。センターにバーベキュープレイス、左に鋳物製のかまど、右には焼き鳥用のスペースがありました。

毎年餅つきやバーベキューを楽しんでいましたが、寒冷地なので最初はよかった床のタイルが割れ始め、そこから水が入り仕舞いには床が凍上したり亀裂が入りはじめたので数年前タイルは全て剥がしてしまいました。

バーベキューコーナーに行くのにデッキの階段を上り下りしなくてはいけないことなどが障害になって次第に利用しなくなり、玄関近く駐車場横にバーベキューコーナーを作りました。今では前号でお知らせした常設のコーナーになりました。

そんな経緯も有り、憧れて作った場所がしばらく使われないままになっていました。

夏の忙しさのピークを過ぎた9月、夏にお客さん達がピザの話をしていたのを思い出し、このBBQプレイスにピザ釜を作れないか検討し始めました。今まで使っていた耐火レンガが50個あったので55個をコメリで買い足し、焼床のベースになる大判の耐火レンガをジョイフル本田の通販で3枚購入、25kgの耐火モルタルを1袋を楽天の半額セールで購入、煙突にはガーデニング用のキューブポット2個を利用し製作を始めました。

半円形のアーチ型をレンガ1列の寸法に合わせて以前基礎に使った型枠合板で作り既存の赤レンガで囲われた中に作っていきました。高さにスペースがあったので、ピザ釜の焼床の下に燃焼部分を作りピザの後部に燃焼させた火が通るようにして二重に窯を暖めるように工夫してみました。

1週間ぐらいで完成しましたが、耐火レンガは雨に濡れたままで火を入れると破裂するということを聞いていましたので、パーゴラの上にポリカの波板6尺ブロンズ20枚をコメリの通販で購入し、45ミリ角の杉材(YAHOO!オークションで入手)で根太を作り屋根をのせました。

その後1週間窯を自然乾燥させ、火を入れました。徐々に温度を上げ150度位で固定しました。かなりの蒸気が窯全体から立ち上ってきます。約半日この作業をし、さらに温度を250度まで上げ、夜にピザでは無くハンバーグを焼いてみました。

鉄板に載せて焼きましたが、炉床の温度は十分に上がっていますが、窯の中の温度がやや低いようです。非接触式温度で計ってみると床が230度、上部は180度です。しかたがなく、ハンバーグをひっくり返して表面に火を入れました。今度は上手く焼けて美味しそうにぴちぴちと音を立てています。

一週間後、近くの人達と昼にピザを焼きました。初めてのピザ焼きです。

1枚目は、ピザ生地が柔らかいので上手く焼けません。窯の中で半分が焼けたピザがまだ半分が焼けていない状態で焦げ始めています。仕方なくクレープみたいに巻いて片面を焼き上げたものの味以外はとてもピザとは呼べない代物。

2枚目以降は、下にアルミホイルを敷いたり、粉を余分に付けたり工夫をしながら焼き上げましたがどうもいまいちです。最後はある人の一言で気がつきオーブン用のテフロンシートを敷いて焼いてみたのですが、なんとこれは大変上手く焼き上がりました。

初めてでコツなどもわからず失敗も有りましたが、次は大丈夫との結果が得られ今回の実験的!?ピザ会は成功裏に終わりました。近所の奥様方ありがとう御座いました。これに懲りずに次回もよろしくお願いします。

このついでに、デッキの支柱が古くなって下の部分などが腐り始めてきたので継ぎ足し工事もしました。その様子は次回にでもお知らせします。



【編集後記】

もうすぐ新しい年です。あっという間の一年で色々な出来事がありました。良いこと悪いこと悲しいこと嬉しいこと…私自身も含め誰もが少なからず経験しているのでしょうが、平穏で健康であることが一番の幸せだと思っています。皆様も良いお年をお迎え下さい。
以前の野外料理コーナー。屋根がパーゴラなので雨や雪がそのまま床に落ちる。
ピザ釜の型枠。右はモルタル止めとレンガを円状にささえるクサビ状にカッとしたコンパネ。
仮に耐火レンガを載せてみる。
ピザ釜のベースになる部分。
ほぼ完成したピザ釜。後は煙突や下の焚き口の扉を付けて完成。

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