雨桜神社の祇園祭
Vol.42 1983.9月号掲載 
 市内上垂木の雨桜神社のぎおん祭りは、毎年7月13日夜から14日にかけて行われる。昔は馬がいっぱい出て、競馬のようなことをしていたりして、かなり賑わっていたようである。もちろんサラブレッドなんかではなく、村人達が日頃お世話になっている農耕馬である。農耕馬だから、当日の大勢の群衆に驚いて、勢い駆け出すことになる。それがよけいに村人達の興をそそることになったようである、
 しかし、年々馬も少なくなり、10年程前に「これが最後」と、県内各地から馬をかき集めて行われたのを最後に、馬の行事は終わってしまった。
 お祭りの中心的なことが出来なくなって、面白さが半減したのか、今では祇園祭と言っても、御輿をトラックに乗せて、六所神社から雨桜神社に運ぶ程度の淋しいものになってしまった。
 上の写真は大正時代のものと思われるが、どうですか!この盛況ぶり。これでは、どこの家ももぬけの殻という感じで「無用心この上ない」などと心配までしてしまう。