1981葛城祭ダイジェスト 
Vol.16 1981.7号掲載 
「クイズ100人に聞きました」の会場風景
掛川西高等学校の文化祭・学校祭である「葛城祭」。案内役は38HRの竹嶋快充君。葛城祭の今年のテーマは「若人の森をこの手で…。」可能性の森を自分達の手で創造しながら意欲に燃えて作られた今年の文化祭は、はてさてどんなかな?

校舎の中に一歩足を踏み入れた途端、人いきれでムッとする。西高のOBらしき人、主婦、子ども、他校の生徒達でどこの会場も満員御礼。もっとガラガラの状態を想像していたのに期待外れ?!ごめんなさい!

まず始めに竹嶋君が案内してくれたのは、「クイズ100人に聞きました」の会場。もう終わる寸前だったが、司会者が上手いのか会場は笑いの渦。

そして次が、今年度の学校祭の実行委員長でもある杉井清久君が監督したという、映画「THE PARTY」の上映会場。この映画は10名のスタッフで、たった3ヶ月たらずの間に上映時間1時間というものすごい(?)映画をつくった。「現在の社会は歯車の中でまわっている。どんなにあがいても脱しきれない。こんな管理社会への社会批判も交えて作りました。」と語る杉井君。そして「これからは僕も管理社会の一員にならなければならない。でも非常に悲観的だけど、僕は僕なりに生きていこうと思っています。」とも。(歯車も時には欠けるものです。自分なりの人生を歩んでほしいですね、頑張って下さい。)

さてさてお次は「フィーリング・カップル5対5」会場。ここも多分にテレビの影響が大のようであります。廊下は若者でいっぱい。冷やかしやヤジが飛び交う中、出演者たちは冷や汗のかき通し。そして最後は2組のカップルがめでたく誕生。仲良く腕組みなんかしちゃって、うらやましい…。

一方、体育館では英語部による英語劇の真っ最中であります。座りきれないで後ろで立っている人も…。私たちは席が後ろだったせいか、声が少しも届いてこなくて、なにがなんだかわからないうちにTHE END。

最後の劇は、応援団による寸劇「サインはV」で、応援団の日頃の練習の成果を見せてくれる。嗚呼!花の応援団、押忍。応援団は毎日の練習が非常に厳しく、また上級生と下級生の差がはっきり分かれている。礼儀正しくインタビューしていても気持ちがいい。「練習が終われば、他のクラブに比べてみんな仲がいいんですよ。」と団長の榑松君。県下一を誇る掛川西高応援団の勇姿をとくと見学。観客も続々と押しかけ体育館の中は超満員。団旗の入場が始まると同時に場内はシーンと静まりかえり、引き続き校歌、応援歌と続いていった。(1981年5月31日:文 やなせかずこ)
「クイズ100人に聞きました」はこの人の名(迷)司会で笑いの渦
フィーリングカップル5対5」の運営スタッフ
フィーリングカップル5対5」の最高責任者の地主君(左)と葛城祭の案内を務めてくれた竹嶋君